記事No | : 966 |
タイトル | : クリアランク:S |
投稿日 | : 2018/10/05(Fri) 14:43:15 |
投稿者 | : つきはみGM |
参照先 | : |
【リザルト:経験点1,800点 名声レベル+1、FPはレベル分。経過は1週間。報酬は全体へ8000セレン】
魂の抜けた器は静謐の中に沈められるべきだ。
嗚呼、だがもしもその扉を叩く音がするのなら――。
セレンのとある片田舎、仲良く育った三人の幼馴染。
そのうち一人が世界を見るため世に繰り出した、どこにでもあるよくある話。
しかしそのうち一人が欠けてしまうというよくある話。
だが戒め、叱ってくれていた娘を喪い、外に出た一人は道を踏み外しだす。
静謐に沈んだ箱が叩かれ、彼は箱を開けてしまった。
――静かな墓地を見て、道を踏み外した幼馴染は呟いた。もう間違わないと。
――そんな様子を見た幼馴染は、一陣の風に背中を押されて声をかける。
『遅くなったけれど、あいつの思い出話を肴に飲んで、大いに泣かないか』
――静寂の中、今や静かに眠る欠けた一人。伝えるべき思いは確かに二人へ届いたのだった。
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