記事No | : 963 |
タイトル | : 新月の夜 |
投稿日 | : 2018/09/27(Thu) 22:44:34 |
投稿者 | : 渚GM |
参照先 | : |
竜仕王国デュハーンの僻地にある洋館で巻き起こった、狂気の実験は冒険者たちの活躍により幕を閉じた。
暗黒大陸より発見された未知のRNAウィルス。そしてそれをもとに開発された新型ウィルス『T−ウィルス』。
これらの実験結果は冒険者により闇に葬られ、真実を知るデュハーン歩兵軍軍長もまた、報告書にこう記したという。
『洋館の脅威は冒険者により排除された。報告によれば、その死体は残らず灰と化したという。おそらく、ヴァンパイアのようなアンデッドの変異種であると思われる』と。
また、その後の軍の報告書にもこう記されている。『洋館内に現存する脅威無し。洋館内の実験器具などは接収し、時計塔アリスヘイム支部へ提供するものとする』と。
――だが。洋館の事後調査に赴いた調査隊の中で、ただ一人。この調査結果の誤りを知る者がいた。
破壊された地下研究所。独断で潜入、調査を行ったその男は、ある物を手にサングラスの下で怪しく笑う。
狂気の実験。その悪夢は――まだ、終わらないのであった。
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