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記事No 1477
タイトル 長命竜の去った地で
投稿日 : 2022/02/20(Sun) 10:58:42
投稿者 渚GM
参照先
エニンギルゥドが滅び、瘴気の沼と化した地の遥か上空。小さな影がその地を見下ろしていた。
闇色のシルクハットと外套をまとい、片眼鏡の奥の顔立ちは幼い。小さな体に纏う膨大な魔力は、ある種の『王』を彷彿とさせる。
『…………』
少年は言葉を発さず、ただ静かに、冷たい視線をかつて竜であったものに向けていた。
『やぁ』
背後から響く軽薄な声。一瞥すらしない少年を構うことなく、声は続ける。
『アレは人間に負けたみたいだね。君の力の一端を預かっていながら負けたあの竜が弱すぎたのか……もしくは人間が強いのか』
『こんなものはは所詮、悲願を成す前の余興に過ぎぬ。他の準備はどうだ?』
『僕の方の仕込みは終わったよ。他も順調さ。ただ、一部の人間がこまごまと動いてるみたいだけどね』
『人間ごときが何をしようと、余の高潔なる悲願を止めることなどできぬ。――行くぞ』
言い残し。少年が身を翻した刹那――その姿は闇に溶け込むように消え失せていた。
山を訪れた彼らの存在に、山に住まう竜たちは誰一人気付く事がなく。
陰謀は加速する

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