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記事No 1441
タイトル 消えぬ情熱
投稿日 : 2021/11/21(Sun) 11:49:48
投稿者 渚GM
参照先
『親父、あまり根を詰めすぎるなよ』
砂漠に囲まれたザブナルク遺跡群。その中に佇み、常に強者を待ち続ける奇異な魔術師の居塔。
最上階の研究室で金属の塊と格闘する魔術師に、大柄な青年が呼びかける。
『心配するなタケシよ。おまえをさらに強くするためならば、10日の徹夜程度どうという事はないわ!』
片メガネの下に寝不足を称えながらも、生気に満ちた表情で魔術師は笑う。
『この装備はケンタウロスからアイデアを得た、高機動型脚部パーツでな。四脚による高い機動性と人型の器用さを両立した――』
義父の楽しそうな解説を聞き流しながら、青年は片手間で済ませられる軽食の用意を進める。
『更にラージシューターから発射されるブースター付きのドリルパーツと合体し敵に突撃する新たな必殺武器も――』
『しかし、人生ってのはわからねぇもんだな。冒険者やってた俺が魔物に襲われて砂漠に行き倒れて、死んだと思ったら親父の力で生きながらえてんだから』
『なんだ、サイボーグとして蘇らせたことを恨んでいるのか?』
『逆だよ逆。体がでかい以外に大した取柄もなかった俺が、親父の力で鋼鉄ゾーグとして蘇って。あのホオヅキの冒険者たちと互角に渡り合えたんだからな!』
『そうか、だが安心しろタケシ。次は互角ではなく、あの冒険者たちに圧勝できるぐらいに強くしてやる!だがそのために、おまえにはロケットドリルとの合体訓練を――』
『あぁ、任せてくれ!』
名もなき冒険者と奇人魔術師。普通なら決して交わる事の無かった二人の道が交わり、新たな戦士が生まれた。
磁石の戦士 スーパーロボット 鋼鉄ゾーグ
その名が世界に轟く日は、そう遠くないのかもしれない。

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